私は2013年から会社で始まった確定拠出年金(DC)開始に伴い強制的に投資信託によるインデックス投資を始めました。
会社からの説明では退職金の一部を自分で資産運用して、今まで退職した人と同じ退職金またそれ以上の金額を得ることができると説明を受けましたね。
始めは納得がいきませんでしたが、とりあえず始めるしかないので証券会社の担当におすすめされたまま(適当に)商品を選んで買付を始めました。
(この時選んだ商品はバランスファンドで株式30%:債券70%というものでしたね。今思うとリスクは低いものの、60歳まで利用することのできないDCと考えた時にはとても勿体無い配分だと思います。)
こうして始まったインデックス投資ですが、2018年に始まったつみたてNISAを機としてブログや書籍などで勉強を開始し、DC割合も大きく変更(スイッチング)しました。
今は株式100%で運用していますよ。
今回は米国の個別株について、私の意識が大きく変わりましたのでちょっと紹介したいと思います。
複利のチカラで億り人さん(ブロガーさん)が書いた書籍を読みました。
この本は米国の個別株のうち優良株のみ長期で投資することでインデックス投資よりも大きな利益を上げることができるということ。
更に下落時はインデックス投資よりも下がり幅が低くできるということ。
これは私の概念を覆す答えでした。
ストレスなく長期的に保有し続けられかつ、下落リスクも抑えられる方法がインデックス投資以外にもあるというのは心を打たれました。
個別株のうち優良株のみ長期投資する!
具体的には配当金が25年以上増額している株式を優良株(正しくはもっと細かい分類を書籍ではされています)とし、優良株のみ保有するというルールを元に保有し続けるという方法です。
これにより投資の神様といわれるバフェット氏が妻に勧めたとされるS&P500(アメリカの大型企業の集合体指数)のパフォーマンスを過去の実績からは上回ることが紹介されています。
それも、S&P500よりも3%以上高い年利回りで運用できたというものです。
- 年利5%で100万円を10年間運用した場合:162万円(S&P500想定)
- 年利8%で100万円を10年間運用した場合:215万円(米国株想定)
年利回り3%というのは、10年間で想定するとおよそ50万円の差額となります。
とっても大きな差であることは一目瞭然です。
個別株とS&P500の大きな違いは下落幅!
私がなぜ個別株ではなくインデックス投資を推奨し実践しているのか。
(正しくは私は以前も今も個別株を100万円以内ですが保有しています。)
1番の理由は私自身が今から先10年〜30年以上安心して保有し続けることができるからです。
直近でいえばコロナの影響での大暴落などがありましたが、インデックス投資の場合は全くに気にすることなく、もっと言えば割安と判断しスポット投資して増額することができました。
(スポット投資を推奨しているわけではありません。むしろおすすめしません。)
なぜ安心して保有ならびに買い増しすることができるのか。
それは過去の実績から下落率は最大でも50%程度であると理解しているからです。
一方、個別株は会社が倒産すれば株価は0%まで下落します。
ここで著者がポイントとしてあげているのが、優良株のみに投資した場合に限りトータルパフォーマンスはインデックス投資よりも成果が良いということ過去実績から伝えています。
確かに日本で考えても優良企業が倒産するということは、社会的にも大きな影響となるため国を含め倒産させないように動きます。
それを考えると優良株に限っては株価が0%になる可能性は低いということは理解できます。
(本にはここまで詰めたお話は紹介されていません。あくまで私の解釈です。)
ポートフォリオのバランスが重要!
米国の個別株により高配当を得ながら資産を築くためにもっとも重要だとしていることはポートフォリオのバランスとルール厳守だと感じました。
ルール厳守についてはインデックス投資においても重要だと考えますが、それ以上に重要だと感じましたね。
ポートフォリオはセクター毎(10セクター)に1銘柄〜2銘柄を最大として、12分割また18分割する必要があるとされています。
- エネルギー
- 素材
- 資本財、サービス
- 一般消費財、サービス
- 生活必需品
- ヘルスケア
- 金融
- 情報技術
- コミュニケーション、サービス
- 公益
- 不動産(不動産のみ個別株では買えないため10セクターを保有する)
セクターを分散しかつ、優良企業のうち割安銘柄(これは本とブログに記載されています)を選択しつつ、ゆっくりポートフォリオを完成させていくことが勧められています。
もちろん、増配が終わってしまった企業はルールに則り売却することも守りつつ、リバランスは3ヶ月毎に行うこととされていますね。
私も知識不足で割安株とはPER(株価収益率)が15倍以下の銘柄であると受け止めていたのですが、著者は結局企業毎に割安判断は異なるのでもっと分析が必要であることをしっかり紹介されています。
私はインデックス投資を引き続き実践します!
この「バリュー投資家のための米国株データ分析」を読んで高配当を得ながら下落リスクを下げながら、更に長期保有可能ということでトータルパフォーマンスがS&P500を超えるという答えに対して本当に衝撃を受けました。
私の個別株とは優良株が割安になったら保有しておく、あるいはIPOを購入する程度のものでしたので、本当に知識不足を感じました。
ただ、私は時間をかけず資産を増やしたい(ストレスフリーで!)ということに重きを置いています。
外国税の二重課税の確定申告もめんどくさいですしね。w
この本にも詳しく買いていましたが、私自身もこの辺にはうとくあまり理解しておりません。w
これも投資信託をメインとする大きな理由ですね。
(外国税の二重課税への対応がめんどくさいと感じる方が個別株あるいはETFに手を出す場合は気をつけましょうね。)
個別株はたしかに面白そうだという印象を受けたと同時に、ルールをしっかり守ることで投資という目線では私の嫌いな言葉であるギャンブル要素が払拭されると感じました。
趣味として続ける個別株やETF投資としては、この本を参考にさせてもらうと同時に著者のブログで細かく紹介されているデータを活用させてもらおうと思います。
合わせて今後も投資信託による全世界への投資をベースとして少しずつ資産を増やしていく方針です。
本当に読んでよかった本の一冊だったなと思い著者に感謝します。
最後までお付き合いありがとうございます。