私は会社の確定拠出年金が始まったことがきっかけで投資を始めました。(強制的にですが。w)
それまでは投資って聞くと、怪しい・怖い・損するというような負のイメージしか持っていませんでした。
インデックス投資を始めて7年が経ちましたが、この負のイメージは払拭され、初めて良かった(インデックス投資を知る機会を与えてくれた会社よ。感謝。)という思いでいます。
副業ブームということもありますし、更にインデックス投資に興味を持つ方が増えるのではないでしょうか。
私の場合は強制的に始まりましたので、インデックス投資関連の書籍をまず読み漁りました。(ブログもたくさん読み漁りました。)
様々な情報の中でインデックス投資のみではなく、投資を行う上で最も大切なことはポートフォリオ(株式と債券の割合)と理解しました。
これは今となっても1番大事にしていることです。
どのファンドをどのくらいの割合で保有するかなんて問題は、この株式と債券の割合と比較すると大した問題ではありません。
(もちろん、どの株式を買うかも非常に重要ですが、インデックス投資の場合はある程度知識がつくと保有する商品は限られていることに気づきます。)
情報を仕入れていく中で、私は1つのことでとても引っかかりました。
この引っかかりを自身の中で納得するまで、1年ほどの年月を要したように思います。
株式と債券(現金)の割合
私が実に1年ほどひっかかり続けた問題こそ、本日のテーマとしている債券です。
まずは株式と債券の割合について紹介しましょう。
よくある話でいいますと、この割合は年代によって変化させる必要があると言われています。
- 20代 株式80%:債券20%
- 30代 株式70%:債券30%
- 40代 株式60%:債券40%
- 50代 株式50%:債券50%
- 60代 株式60%:債券40%
これは非常に参考になる割合です。
年齢が若いほどこれから手にする収入は多いのだから、リスクをとって株式を多めに買い付けておくことが望ましいという考え方です。
しかし、私はこの割合はあくまで参考としました。
株式と債券の役割を考えてみましょう。
株式と債券の役割
まずは株式ですが、私の場合はインデックス投資のみ行っていますので、世界であったり、あるいは不動産であったりの平均値(指数)に投資を行っています。
株式と債券は真逆の動きをすると言われていました。
(後で話ますが最近はそうとも限りません。)
株式の役割はすなわち、より多くの利益を稼ぐこと。
債券の役割は株式が下落してる際に上昇してくれることで、株式の損失(実際は売買しない限り損失はでない)を補うことですね。
具体的に株式をたくさん保有しており、急に怪我をして働くことができなくなった(収入が0)時に、家族を養うために生活費がいりますよね。
そんな場合に株式を売却して現金化する必要がありますが、この時の株式が元本割れしていると損失がでることになります。
このような事態が起こっても株式を売却しなくてよい為にも、私はもしもの預金を作っておくことをおすすめしています。
こんな時に債券を持っていると、株式が下落しているということは債券が上昇しているという状況ですので、債券を売却することで必要な現金を得ることができます。
実際には株式と債券の割合が重要な理由は今まで説明したことではありません。
株式はリスクの高い商品に対し、債券はリスクの低い商品と考えます。
自身が許容できる(インデックス投資であれば、株式は50%程度まで下落することがあります。)割合で株式を保有し、それ以外はリスクの低い商品で運用することが大事です。
この自身の許容できる範囲を超えないために、株式と債券の割合を自身で決めるのです。
この割合を守る(リバランスをする)ことで、自身に合った運用ができるのです。
ではリスクの低い商品とは債券なのでしょうか?
この疑問が私は1年ほどひっかかり続けたテーマとなります。
株式と現金(預金)でもいいのではないか
では、株式と現金(預金)でポートフォリオを作ってみてはどうでしょう。
現金は債券と異なり、元本割れする心配はありません。
(預金の場合、銀行などが倒産したとしても1,000万円までの預金については保証される制度があります。)
この場合、極端に言いますと、リスクの高い商品とリスクが無い商品の割合ということになります。
私の結論としては、債券を現金に置き換えて全く問題ないという見解です。
債券は自身のポートフォリオのリスクを取りすぎないために割合に入れます。
ということは、債券であれ現金であれリスクを取りすぎない(株式を買いすぎない)ための歯止めとしては十分な役割を果たします。
債券はリスクが低いとはいえ、価値の振れ幅はあります。
債券で利益を上げ続ける方もいるほどです。
私はある程度の金額(5,000万円程度)のポートフォリオの方以外は債券は組み込む必要はないと考えています。
もちろん、更にリスクを低く運用したい方は株式と債券と現金でポートフォリオを組めば良いと思います。
(ただし、債券を含むポートフォリオにすることで、その分利益は低くなりますので、少なくとも1,000万円を超えるまでは不要かなと私は思っています。)
株式と債券は真逆に動くとは限りません
2020年3月に起こったコロナショックの相場を見てみましょう。
(SBI証券より引用)
まずは米国債10年物です。
2月から3月にかけて下落しその後、上昇しますが、更に4月に下落。
低金利政策が進んだことで、現在は0.8%程度とかなり落ち込んでいます。
(数年前までは3%〜4%でしたので、現在は米国債を買う気になれない状況ですね。)
続いてS&P500指数です。
(SBI証券より引用)
こちらも米国の主要指数の1つですね。
2月から3月にかけて米国債(債券)と同様に下落しています。
その後、V字回復し現在も最高値更新中です。
どうでしょう。
米国債(債券)とS&P500指数のみの比較ですが、どちらも株式市場を牽引する米国の主要指数です。
コロナショックの際は株式と債券がともに下落したことになり、債券としての株式と真逆の動きをするという役割を担えませんでした。
インデックス投資をするなら、株式指数と債券の両方をポートフォリオにいれる必要があると思いがちですが、そんなことはありません。
大切なのは自身の許容範囲(資産が50%に減っても耐えられる金額)内の株式を保有し、残りは債券(預金で可)という考え方です。
株式指数は50%程度下落する時があるので、その時はしっかり踏ん張り(売却せず保有し続ける)更には、チャンスと判断し買い増し(スポット投資)を行うくらいの心のゆとりを持ってインデックス投資を続けることをおすすめします。
私のように債券は買うべきなの?という疑問を抱いていた方の参考意見になれれば幸いです。
最後までお付き合いありがとうございます。